2006年春 中学校の教科書改訂による
副教材出版社の改訂方針について

教科書改訂による副教材出版社の改訂方針・・・設問づくりも大幅に変わります!


テスト問題・プリント教材づくり 問題データ集シリーズ


暗唱授業とタイピング リスニングテスト作成
中学英語リスニングテス50 
中学テスト問題データ集
FdData FdText
英語・数学・理科・社会・国語
(1年・2年・3年)
大学入試問題DB
現代文・古文・漢文
満タンネットシリーズ
学校用)(医療介護用
(小売店用)(飲食店用
 
2006年春に向けてのFD教材シリーズの改訂方針

来年度の教科書を教科書センターですべて調べましたが,いくつか発展的学習の内容が付け加えられたものと理解しております。
FD教材シリーズでは英語は、学年ごとの学習単語が変わるため半分以上の問題を改訂することとなりますが、数学,理科,社会は各単元に発展的な学習指導用の問題を付加することになります。

FdText数学,理科,社会につきましては,各単元において発展的な学習用の問題を付加し,さらに
最近3年間の公立・私立高校入試傾向,中間・期末テストの出題傾向を分析したうえで改訂を行うため、おそくとも来年5月までには改訂版を出す予定でおります。

FdText英語につきましては,単語の部分をすべて入れかえなければなりませんので少し時間がかかるかもしれませんが,
やはり5月までには改訂を完了させたいと考えております。

FdDataは中間・期末テスト問題の過去問データ集という商品構成をとっております。
そのため、毎年,新たに出題された問題を(FD教材シリーズに)付加する形でバージョンアップを行っております。もちろん来年度もバージョンアップを行う予定です。


2006年春に向けての学林舎の改訂方針


■文部科学省の方針転換


 これまでは打ち上げ花火的に見せられてきた改訂の方針が新教科書によって鮮やかに見ることができた。その方針とは、新教科書においては次の2つとして示されている。

1.学習指導要領は、「これだけは」という最低標準を示すものであること。

2.伸ばすべきは伸ばすこと、深めるべきは深めること。

 以上2点は各教科書に委ねることという方針のもと様々な教科書がつくられている。ここには各教科書会社間の<談合>をうかがうことはできない。ということは、この教科書で学ぶ子どもにおいて、学ぶ項目にちがいが生じる事態が発生することに他ならない。また子どもの脳に刺激を与える項目が単元別の最終部分あるいは教科書の巻末にもってこられていることから、無視される可能性が大きいということが考えられる。これは教師および保護者など大人に委ねられることになる。

■数学教科書の変容

 2006年版数学教科書では「発展問題」の扱いが大きくなっている。導入のところではほぼ従来通りでしかないが、「発展問題」では本来あるべきであった論理的思考力形成に向けての力強い一歩が踏み出されたといってもよい。わずか1mmに過ぎないとしても。
 この踏み出しは2つの意味をもっている。

1.生活に近づいた観点からのアプローチがかすかながらうかがえることである。これは、子どもたちに数学をなぜ学ぶのか、そして数学を学ぶこと

2.もうひとつは、数学を学ぶ本来の目的である「すじ道をたてて考える」に力が注がれていることだ。

ここにきてはじめてこの目的が明確に示されることになった。これまでの暗記に集約されるばかりであった方針に教科書レベルで光が当てられたのだ。

■各教科書での変容

 ここで各教科書の「発展問題」がどのように扱われているか見てみよう。中学1年の「正負の数」単元を対象とする。

●東京書籍版
「正負の数」の利用から時差
「数学のまど」から小町算
「数学のまど」から仮平均

●啓林館版
「数学展望台」から魔方陣
「生活と数学」から10のn乗と10のn乗分の1

●教育出版版
「チャレンジコーナー」から魔方陣
「チャレンジコーナー」から、4つの数字を1回ずつ使って10になる式を考える
「チャレンジコーナー」から仮平均
「自由研究」から時差

●学校図書版
「身のまわり」から予想最低気温、風速計、水位、海溝などのデジタル表示
「アラカルト」から不等号を使った3つの数の大小
「アラカルト」から新幹線の基準駅を浜松駅としたり静岡駅としたときの距離の差
「アラカルト」から小町算

●大日本図書版
「プラスワン」でやや複雑な計算
「発展問題」としてさいころゲームや4つ数字をもとに10をつくる。
「章末問題」として、仮平均、魔方陣、負の数が使えるようになって便利だと思っ
たこと。
「章末問題」の「発展問題」として、2つの自然数の和、差、積、商の結果の数の
種類を考えること。
「巻末問題」として「0の発見」、「負の数の発見」に関する読み物。

●大阪書籍版
「章末問題」として小町算
「巻末問題」として魔方陣

■各教科書版について

 確かに文部科学省のフランチャイズ校の共通教材でなくなるというプラスはあるものの、地域によるちがいは放置されたままにあるマイナス性は解消されないままです。 この解消は、教師一人ひとりに委ねられることになります。

■副教材出版社の改訂方針

 今日の教科書改訂を子どもの能力を広げ深める改革の初年度と考える。 なぜ、何を学ぶのかをつかみかねている子どもたちへの刺激の初年度と考える。 そのために必要と思われる学習項目をすべて織り込むものとする。 ちなみに、中学1年数学の「正負の数」に付け加えられる学習項目は次のようになる。

 発展1:身のまわりにある数について気づく
 発展2:時差
 発展3:累乗
 発展4:魔方陣
 発展5:小町算
 気づき1:新しく学んだことばをリポート
 気づき2:この単元を学んだことによる自分の変化をリポート

2006年春に向けての文英堂の改訂方針

(1) 「教科書対照表」を一新しました。
 新課程版の教科書に合わせて「教科書とこの本のペ−ジ合わせ表(教科書対照表、国語を除く)」を作り直しました。これによって、どの教科書を使っていても、安心して能率的・効果的な学習ができます。

(2) 日常学習用の参考書・問題集は新課程完全準拠です。
 日常学習用の参考書・問題集の各シリ−ズは、すべて新学習指導要領に合わせて全面的に改訂し、まったくの新刊として刊行しております。信頼のブランド「シグマベスト」の名に恥じない自信作、安心してお使いいただけます。

(3) 発展学習に役立ち、受験対策も万全です。
 学習内容の厳選・削減による学力低下が心配され、文部科学省でも学習指導要領は最低基準といった意見が出ているありさまです。また一方で、中学入試や国立・有名私立高校入試では、学習指導要領や教科書の範囲を逸脱した問題も出されます。
 文英堂版では、新学習指導要領で削除された内容やそれを超える内容でも、理解に役立ちぜひ知っておいてほしい内容、入試によく出題される内容は、理解しやすいように工夫をして取り扱っています。学習目的に合わせて、どんな学習もできるようにしています。
例) 『小学くわしい』シリーズでは「すすんだ学習コーナー」、『中学くわしい』シリーズでは「グレードアップ」というコーナーなどを適宜導入しています。

(4) 事例学習にも積極的に対応しています。
 事例学習においては、教科書によって取り扱っている事例が異なりますので、文英堂版の参考書ではできるだけ多くの事例をとりあげ、どこの教科書を使っている人でも該当するように編集しています。
例) 『中学くわしい 地理』では、地域の調べ学習で47全都道府県を扱っています。

 

指導内容の3割削減を考えて……

 新学習指導要領は内容について約30%の削減となり、教科書も少し薄くなっています。教科別にそのとらえ方と対応を簡単にまとめてみました。

国 語

 小学校の国語で、「話すこと・聞くこと」が「書くこと」「読むこと」といった活動の前におかれ、特に重視されました。「話すこと・聞くこと」には1年〜4年までは30時間、5・6年で25時間の指導時間が割り振られ、スピーチやディベートを活用する授業が行われます。
 当然、従来重視されていた「書く・読む」の割合が圧迫され、作文指導の時間が1・2年生で90時間に(14%減)、3・4年生で85時間に(19%減)、5・6年生で55時間に(21%減)になります。
 読書指導・漢字指導の時間の削減も同様で、『読解力』の大きな低下を心配しなくてはいけません。
 また、その学年で習う漢字の「書き」が先送りにされたことも要注意です。つまり、小1で習う漢字は、小1の段階では読めるだけでよい、小2になって書けるようになればよいということです。
 中学校の国語では、なんといっても「文学史」と「朗読」の削除です。読めない、書けない、文学を知らないということで、若者の読書離れをますます助長しそうです。

たとえば 『中学くわしい 国語[文章読解]』では……
 勉強しにくい文章読解の勉強方法からわかりやすく説明。散文(説明・評論・報告などの論理的文章と小説・随筆などの文学的文章)、韻文(詩・短歌・俳句)、古典(古文・漢文)に分けて、くわしく、わかりやすく解説しています。芥川龍之介「トロッコ」、太宰治「走れメロス」など、名作を題材に扱い、文学への興味づけけも行っています。
たとえば 『中学くわしい 国文法』では……
 体系だてた学習をすることのほとんどない国文法をしっかりと説明。文法の基礎、動詞・形容詞などの他、文の組み立て、敬語もしっかり学習します。国文法を理解するためには必需品です。

※勉強しにくい国語の文章読解と国文法が揃っているのは「くわしい」シリーズだけです。


算数・数学

 小学校では、けた数の多い整数や小数の計算が軽減されています。たとえば、小学1年生では答えが2桁になる引き算は扱わないので、「10−0」「18−8」 などの計算は「6−0」「14−7」 などに変わっています。小数の計算では、小数第一位どうしのものまでしか扱われないので、小学校で指導される円周率は、3.14でなく3.1 もしくは3になってしまいます。
 中学校でも、削除・先送りは多くあります。

たとえば 『中学くわしい 数学3年』では……
 2次方程式の解の公式も、2次方程式を平方の形に変形して解く方法も、[例題][練習問題]でバッチリ解説しています。数学の体系的学習に必需品の学習参考書です。

理 科

 理科では、30%近くの内容が削減されています。
 小学校では、難しいことの先送りが目立ちます。たとえば、「地球と宇宙」では、月の1日の動き、太陽の1日の動きを教えないので、月や太陽が時間の経過と共に東から西へ動いて見えることはもちろん、それが「地球が西から東へ自転していることによる見かけ上の動き」ということもわからなくなります。
 中学校でも、削除・先送りは多くあります。

たとえば 『中学くわしい 理科3年』では……
 「電解質とイオン」「仕事とエネルギー」「遺伝の優性と劣性」など、削除・先送りされた内容も、必要に応じてくわしく、わかりやすく解説。理系の基礎的知識、考え方を育成します。


社 会

 社会では、内容が削減されるというより、「薄くなる」という印象です。
 小学校では、「地域に密着した学習」重視により、日本の国土の位置・地形・気候が5年生に移行、子どもたちの周辺にある生活圏に限定された学習が4年生まで持ち上げられました(各社の参考書が社会5・6年しかないのは、この理由からです)。5・6年生では、いくつかの学習事例が選択制になります。そのため、知識体系の欠落を起こすことが懸念されます。
 中学では、歴史的分野「ヨーロッパ人の来航と背景」のうちから、[ルネサンス][ヨーロッパ世界とイスラム世界の接触]が削除、公民分野「経済社会と国際協力」のうちから、[資本主義経済][社会主義経済]が削除されます。これらは全て、現代に生きる子どもたちにとって一番必要な知識だと思うのですが……。

たとえば 『中学くわしい 歴史』では……
 「イスラムとヨーロッパの世界」の章を設け、イスラム帝国⇒キリスト教の発展⇒十字軍の遠征⇒ルネサンスと宗教改革⇒ヨーロッパ諸国の海外進出など、中世ヨーロッパのダイナミズムをくわしく、わかりやすく解説しています。きちんと体系的にとらえられることで理解が深まり、歴史の学習が楽しくなります。


英 語


 実践的コミュニケーション能力の育成、特に音声によるコミュニケーション能力の育成が重視されています。反面、3年間で学ぶ語の総数が1000語→900語と1割削減されました。

たとえば 『中学くわしい 中学 (リスニングCD付)』では……
 [実践的コミュニケーション能力の基礎を養う]⇒[聞く・話すの重視]で、「アルファベットの読み方」「発音の仕方」「教科書の基本文」など、たっぷり学習できます。また、[Let's speak]のコーナーで、「あいさつ」「電話での応対」「人を誘う」「提案する」など、現実的な場面に対応した表現を身につけることができます。
たとえば 『中学くわしい 英文法』では……
 教科書の予習・復習から、より高度な英語力を目指す学生に必要な内容を掲載しています。


今春の小学校教科書改訂から学ぶ
エデュケーショナルネットワーク(栄光)の教材改訂方針

教科書改訂に対する弊社の取り組み

05年春から使われる小学生教科書がいよいよ発行されます。
この教科書改訂をうけて、昨年弊社の小学教材も全面的にリニューアルしました。よりわかりやすく、より詳しくはもちろん、より多面的なニーズに応えられるよう十分に検討・議論を重ねた内容です。

特に算数と理科の教科書で大幅に盛り込まれた発展的内容については、各種メディアでとりあげられているように、どのような改訂となっているのか興味のある方も多いことと思います。今回弊社の教材は、さまざまなレベルの児童に発展的内容をスムーズに提供できるよう、よりこまかな配慮を施して改訂いたしました。

今回の教科書改訂は?

そもそも今回の教科書改訂は、2002年に行われたような学習指導要領自体の改訂によるものではありません。
国語の教科書に「寿限無(じゅげむ)」が採用されたり、鉄腕アトム、ドラえもん、名探偵コナンが案内役として登場する社会の教科書や巻末に付録をつけた理科の教科書などもあったように、発展的内容以外の部分でも、より親しみやすい教科書として改訂が行われたようです。

ここでは教科書改訂に伴う弊社教材の改訂のうち、発展的内容にしぼって扱いたいと思いますが、文部科学省による教科書検定が、「学習指導要領に示されている内容」〜児童全員が学ぶ内容〜と、「学習指導要領に示されていない内容」〜すべての児童が一律に学習するものではない「発展」内容〜の記述を明確に書き分けることをポイントとして、検定が行われたことをふまえて、改訂の概要を紹介します。

小学検定結果をみる

申請数

今回の検定に申請された小学校用の教科書は、国語5社、算数6社、社会5社、理科6社で、計147点(理科・社会は生活科も含む)。これに対して文部科学省からは、2741件の「検定意見書」がつけられました。

発展的内容の割合は?

このうち発展的内容を最も多く採り入れているのは理科で、全ページにしめる発展の割合はおよそ7.7%、続いて算数の3.6%、社会は3.5%、国語はわずか0.9%となっています。理科の小6では13.1%も発展内容を扱う教科書会社も登場しました。

発展的内容は、小中学校用は全体の1割、高校は2割の掲載が認められており、1年上の学年の学習内容を先取りしたり、学習指導要領で扱いが制限されている内容を盛り込むことができることになっていますが、本文と連動していることが必要で、現在の段階では公立入試などでは出題範囲外とされているようです。

前回と比べて、どうか?

もっとも発展の扱いが多い理科の平均ですら発展内容の記述は文科省が設定した1割に満たず、前回の教科書改訂で学習指導要領は全体で3割削減されていることから考えると、発展的内容によって教科書の記述が増えたといっても、まだまだ十分といえる量ではないことがわかります。
しかし国語や社会では、教科書会社が発展的内容として申請した事項が検定において「学習指導要領の範囲内」と判断され、結果的に現行より高度な内容が全員が学ぶべき事項とされるものあったようです。教科によっては中学内容を先取りしたものや、練習問題を増量させた教科書会社もみられました。

今回、発展的内容として採りあげられたものは、前回の検定で「削除された内容」が、「発展的内容」として表示付で復活したものがほとんどといったイメージは否めません。
一方、本文と適切な関連がないと判断され、学習指導要領の範囲外として「発展」としても認められなかったものもありました。

  • 算数「順列の組み合わせ」
  • 理科「ダーウィンの進化論」など

改訂箇所は?

各教科書の独自色

今回の教科書改訂のメインであった発展的内容の記載の仕方は、学習指導要領に縛られることなくその範囲をある程度乗り越えることができるため、オリジナリティーのある記載方法が教科書会社各社でみられ、さまざまに独創性や独自性を追求した形で発展的内容の主張を出し、見せ方にも工夫がされています。

「とびだせ」「はってん」「大きくジャンプ」「広げよう深めよう」などのマークをつけたうえで、巻末や章末にまとめて掲載する教科書会社もあれば、本文中の項目ごとに挟み込む教科書会社もありました。4コマ漫画やイラスト,クイズ,新聞記事などを挿入し、どの教科、どの教科書会社も子供の興味をひきつける工夫がみられたものが多かったように感じます。
教科書の本文中に発展的内容を盛り込んだ教科書会社の中には、全員が学ぶ必要のない発展内容を、自然に授業でふれられるようにしたいという意図があるのではないでしょうか。

ページ数、教科書の情報量

このように各教科書会社とも盛り込み方や見せ方はさまざまですが、算数の練習問題や国語の読書資料、社会の資料などについてはどこの教科書会社でも拡充したため、全体の平均ページ数は現行の教科書よりも算数と理科で25%弱、国語で17%、社会で8%厚くなっています。

前回の改訂で教科書は2001年度までの教科書よりも算数と理科、社会で平均1割ほどうすくなってしまいましたが、今回の改訂で国語、算数、理科については削られる前より厚くなっていることがわかります。
また小学校高学年において、A5判の教科書を扱っていた教科書会社も、いっせいにB5判の判型で統一されていますので、情報量は一気に膨らんでいます。

教材改訂のご案内

以上のような「教科書改訂」に伴う弊社教材の改訂については、「Information Paper」を発行してお伝えしています。

ご紹介しきれない教科書改訂の具体的内容についても紹介していますので、ご希望の方は弊社担当営業までご連絡ください。無料でお配りしています。

Information Paper

  • 各教科の改訂内容〜どんなものが発展なのか?〜
  • 塾用教材で求められる発展内容とは?
  • 小学算数の教材改訂について
  • 小学理科の教材改訂について
  • D-BOX WEBのリニューアル


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