教科書改訂による副教材出版社の改訂方針・・・設問づくりも大幅に変わります!
![]() 来年度の教科書を教科書センターですべて調べましたが,いくつか発展的学習の内容が付け加えられたものと理解しております。 FD教材シリーズでは英語は、学年ごとの学習単語が変わるため半分以上の問題を改訂することとなりますが、数学,理科,社会は各単元に発展的な学習指導用の問題を付加することになります。 FdText数学,理科,社会につきましては,各単元において発展的な学習用の問題を付加し,さらに最近3年間の公立・私立高校入試傾向,中間・期末テストの出題傾向を分析したうえで改訂を行うため、おそくとも来年5月までには改訂版を出す予定でおります。 FdText英語につきましては,単語の部分をすべて入れかえなければなりませんので少し時間がかかるかもしれませんが,やはり5月までには改訂を完了させたいと考えております。 FdDataは中間・期末テスト問題の過去問データ集という商品構成をとっております。 そのため、毎年,新たに出題された問題を(FD教材シリーズに)付加する形でバージョンアップを行っております。もちろん来年度もバージョンアップを行う予定です。 ![]() ■文部科学省の方針転換 これまでは打ち上げ花火的に見せられてきた改訂の方針が新教科書によって鮮やかに見ることができた。その方針とは、新教科書においては次の2つとして示されている。 1.学習指導要領は、「これだけは」という最低標準を示すものであること。 2.伸ばすべきは伸ばすこと、深めるべきは深めること。 以上2点は各教科書に委ねることという方針のもと様々な教科書がつくられている。ここには各教科書会社間の<談合>をうかがうことはできない。ということは、この教科書で学ぶ子どもにおいて、学ぶ項目にちがいが生じる事態が発生することに他ならない。また子どもの脳に刺激を与える項目が単元別の最終部分あるいは教科書の巻末にもってこられていることから、無視される可能性が大きいということが考えられる。これは教師および保護者など大人に委ねられることになる。 ■数学教科書の変容 2006年版数学教科書では「発展問題」の扱いが大きくなっている。導入のところではほぼ従来通りでしかないが、「発展問題」では本来あるべきであった論理的思考力形成に向けての力強い一歩が踏み出されたといってもよい。わずか1mmに過ぎないとしても。 この踏み出しは2つの意味をもっている。 1.生活に近づいた観点からのアプローチがかすかながらうかがえることである。これは、子どもたちに数学をなぜ学ぶのか、そして数学を学ぶこと 2.もうひとつは、数学を学ぶ本来の目的である「すじ道をたてて考える」に力が注がれていることだ。 ここにきてはじめてこの目的が明確に示されることになった。これまでの暗記に集約されるばかりであった方針に教科書レベルで光が当てられたのだ。 ■各教科書での変容 ここで各教科書の「発展問題」がどのように扱われているか見てみよう。中学1年の「正負の数」単元を対象とする。 ●東京書籍版 「正負の数」の利用から時差 「数学のまど」から小町算 「数学のまど」から仮平均 ●啓林館版 「数学展望台」から魔方陣 「生活と数学」から10のn乗と10のn乗分の1 ●教育出版版 「チャレンジコーナー」から魔方陣 「チャレンジコーナー」から、4つの数字を1回ずつ使って10になる式を考える 「チャレンジコーナー」から仮平均 「自由研究」から時差 ●学校図書版 「身のまわり」から予想最低気温、風速計、水位、海溝などのデジタル表示 「アラカルト」から不等号を使った3つの数の大小 「アラカルト」から新幹線の基準駅を浜松駅としたり静岡駅としたときの距離の差 「アラカルト」から小町算 ●大日本図書版 「プラスワン」でやや複雑な計算 「発展問題」としてさいころゲームや4つ数字をもとに10をつくる。 「章末問題」として、仮平均、魔方陣、負の数が使えるようになって便利だと思っ たこと。 「章末問題」の「発展問題」として、2つの自然数の和、差、積、商の結果の数の 種類を考えること。 「巻末問題」として「0の発見」、「負の数の発見」に関する読み物。 ●大阪書籍版 「章末問題」として小町算 「巻末問題」として魔方陣 ■各教科書版について 確かに文部科学省のフランチャイズ校の共通教材でなくなるというプラスはあるものの、地域によるちがいは放置されたままにあるマイナス性は解消されないままです。 この解消は、教師一人ひとりに委ねられることになります。 ■副教材出版社の改訂方針 今日の教科書改訂を子どもの能力を広げ深める改革の初年度と考える。 なぜ、何を学ぶのかをつかみかねている子どもたちへの刺激の初年度と考える。 そのために必要と思われる学習項目をすべて織り込むものとする。 ちなみに、中学1年数学の「正負の数」に付け加えられる学習項目は次のようになる。 発展1:身のまわりにある数について気づく 発展2:時差 発展3:累乗 発展4:魔方陣 発展5:小町算 気づき1:新しく学んだことばをリポート 気づき2:この単元を学んだことによる自分の変化をリポート
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「教科書対照表」を一新しました。 (4)
事例学習にも積極的に対応しています。
指導内容の3割削減を考えて…… ◆国 語◆ 小学校の国語で、「話すこと・聞くこと」が「書くこと」「読むこと」といった活動の前におかれ、特に重視されました。「話すこと・聞くこと」には1年〜4年までは30時間、5・6年で25時間の指導時間が割り振られ、スピーチやディベートを活用する授業が行われます。 ◆理 科◆ 社会では、内容が削減されるというより、「薄くなる」という印象です。 ![]() 今春の小学校教科書改訂から学ぶ エデュケーショナルネットワーク(栄光)の教材改訂方針 教科書改訂に対する弊社の取り組み05年春から使われる小学生教科書がいよいよ発行されます。 特に算数と理科の教科書で大幅に盛り込まれた発展的内容については、各種メディアでとりあげられているように、どのような改訂となっているのか興味のある方も多いことと思います。今回弊社の教材は、さまざまなレベルの児童に発展的内容をスムーズに提供できるよう、よりこまかな配慮を施して改訂いたしました。 今回の教科書改訂は?そもそも今回の教科書改訂は、2002年に行われたような学習指導要領自体の改訂によるものではありません。 ここでは教科書改訂に伴う弊社教材の改訂のうち、発展的内容にしぼって扱いたいと思いますが、文部科学省による教科書検定が、「学習指導要領に示されている内容」〜児童全員が学ぶ内容〜と、「学習指導要領に示されていない内容」〜すべての児童が一律に学習するものではない「発展」内容〜の記述を明確に書き分けることをポイントとして、検定が行われたことをふまえて、改訂の概要を紹介します。 小学検定結果をみる申請数今回の検定に申請された小学校用の教科書は、国語5社、算数6社、社会5社、理科6社で、計147点(理科・社会は生活科も含む)。これに対して文部科学省からは、2741件の「検定意見書」がつけられました。 発展的内容の割合は?このうち発展的内容を最も多く採り入れているのは理科で、全ページにしめる発展の割合はおよそ7.7%、続いて算数の3.6%、社会は3.5%、国語はわずか0.9%となっています。理科の小6では13.1%も発展内容を扱う教科書会社も登場しました。 発展的内容は、小中学校用は全体の1割、高校は2割の掲載が認められており、1年上の学年の学習内容を先取りしたり、学習指導要領で扱いが制限されている内容を盛り込むことができることになっていますが、本文と連動していることが必要で、現在の段階では公立入試などでは出題範囲外とされているようです。 前回と比べて、どうか?もっとも発展の扱いが多い理科の平均ですら発展内容の記述は文科省が設定した1割に満たず、前回の教科書改訂で学習指導要領は全体で3割削減されていることから考えると、発展的内容によって教科書の記述が増えたといっても、まだまだ十分といえる量ではないことがわかります。 今回、発展的内容として採りあげられたものは、前回の検定で「削除された内容」が、「発展的内容」として表示付で復活したものがほとんどといったイメージは否めません。
改訂箇所は?各教科書の独自色今回の教科書改訂のメインであった発展的内容の記載の仕方は、学習指導要領に縛られることなくその範囲をある程度乗り越えることができるため、オリジナリティーのある記載方法が教科書会社各社でみられ、さまざまに独創性や独自性を追求した形で発展的内容の主張を出し、見せ方にも工夫がされています。 「とびだせ」「はってん」「大きくジャンプ」「広げよう深めよう」などのマークをつけたうえで、巻末や章末にまとめて掲載する教科書会社もあれば、本文中の項目ごとに挟み込む教科書会社もありました。4コマ漫画やイラスト,クイズ,新聞記事などを挿入し、どの教科、どの教科書会社も子供の興味をひきつける工夫がみられたものが多かったように感じます。 ページ数、教科書の情報量このように各教科書会社とも盛り込み方や見せ方はさまざまですが、算数の練習問題や国語の読書資料、社会の資料などについてはどこの教科書会社でも拡充したため、全体の平均ページ数は現行の教科書よりも算数と理科で25%弱、国語で17%、社会で8%厚くなっています。 前回の改訂で教科書は2001年度までの教科書よりも算数と理科、社会で平均1割ほどうすくなってしまいましたが、今回の改訂で国語、算数、理科については削られる前より厚くなっていることがわかります。 教材改訂のご案内以上のような「教科書改訂」に伴う弊社教材の改訂については、「Information Paper」を発行してお伝えしています。 ご紹介しきれない教科書改訂の具体的内容についても紹介していますので、ご希望の方は弊社担当営業までご連絡ください。無料でお配りしています。 Information Paper
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